マイク・ナンバーズフォーム

2003・11・28

手先(下腕)以外は 左右交叉の西洋走り

つまり同側の上腕と肩は 足と前後逆振りし

胴が捩じれる普通の走りと殆ど同じですが

 


手先だけを上下に振る感じにすると

独りでに 手先は足とナンバになる

 

振り下ろす手を後ろに掻くように振り送ると

肩はより前に倒れて 胴の捩じれはきつくなる

 


腰はモンローウォークにしたほうが

もっと捩じれてストロークもアップする

足跡は蟹股のような二本線上でなく 中心線上に

 

竹馬の片側の棒が 一本真直ぐに肩から足に通っている感じで前に倒れる

その倒れかけた片方の竹馬の慣性エネルギーが 反対側の立った方の竹馬に乗り移る

マイクは捻る
 


その竹馬がドミノ倒しのように 今度はこちらが倒れ始める

倒れ終わった足は捌かれて次の着地へ

マイク・ナンバーズは竹馬がドミノ倒しのように続く

 

ここで一寸足踏みしながら手を前後でなく上下に振ってみてください

手先は なんと極自然に同側同振りになります

そのまま前に進んでください

振り下ろす手を後ろに掻くようにすれば 極自然にマイク・ナンバーズに

 

力まないで 片側の竹馬は倒れるままに任せ 反対の足を前に捌いてゆく

倒れる事で得た重力慣性エネルギーをしっかり反対の足に受け渡す

前に捌くのも重力振子が前に振られるだけ

後に振り蹴る力も 前に振り戻す捌きの力も 極力堪えて成り行きにしましょう

それを感じながら スピードが足りなくなってからパワーアップをします

 

胴の捩じれも捻って捩じるのではなく 脱力した胴だから成り行きで捩じれるまま

始めは少し意識するかもしれませんが 直ぐに慣れるでしょう

 

手の振りも始めは少し意識して 肩を後に捻りながら手先を上に振り上げるか

或いは 肩を前に捻りながら手先は後に掻き送るようにすれば簡単

慣れれば少しも力が懸かりません と言うより懸けないようにしてください

 

モンローウォークにするには腰高の竹馬になった感覚で腰を廻す と言うより廻るように

股関節でなく臍よりできるだけ高い位置で左右の竹馬の慣性エネルギーを伝播する感じです

ナンバでありながら足跡軌跡は一本線上に近くなり 左右の振れも少ない

 

後に蹴り送る足先は最後まで自然に流す

離地の後は股関節に引張られ 太股は振子となって前に振られ 下肢は鞭のように独りでに畳まれる

着地では足先が大きく前方に振り戻ることなく 途中で下肢が接地してしまいます

ストライドよりもピッチが上がるように ジョグでは徒歩やスプリントとは違うフォームを取ります

どこにも力を懸けず自然に流す為に 上下動は極めて少なくなります

上下動の少ないフォームを意識すると独りでにこうなるとも言えます

 

勿論スピードを上げるためには 足だけでなく手や胴や腰にも全体的に力を入れてゆきます

ストライドを上げピッチを上げ 飛空してスピードを上げます

それでもフルに重力を生かし パワーはできるだけ全身で効かすように

 

これがマイク・ナンバーズのジョグフォームです

重力の恩恵を最大限受け 足捌きだけのジョグ

これ以上の省エネは考えられません

 

回転モーメントのバランスの面からもマイク・ナンバーズフォームを考えています

こちらは次のページに記しています 走りとモーメント

是非ご意見ください

 

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