アートの使命 アートセンターの使命  2012.3.9

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マイクがリタイアした後の 毎日の暇な時間をどう過ごすかで彷徨い続けてもう10年もたった今は 大体落ち着いてきたようです

 

ほぼ毎日 NHKラジオ深夜便が11時20分から始まるので それに合わせて床に就く

人生“私”流 女優が語る私の人生 隠居大学 等々と寝付くのを勿体なくさせる番組が 枕を頭にしたマイクを刺激する

 

刺激の足りない時は布団の中で ラジオを付けたまま図書館で借りた本を メモを取りながら読む

最近は2週間に8冊に抑えていますけれども 読み飛ばしする本も多いのですが すっかり嵌ってしまう本に巡り合うと 夜を通すこともあります

朝4時からの「明日へのことば」で多様な人生にまたまた刺激を受けることも多く その頃から目が覚めてそろそろ朝が始まります

ラジオ体操音楽が嫌いなマイクは6時半からABC「オハパソ上洋です」に切り替え 布団の中で酒を飲んで早朝高血圧を和らげながら 絶妙な道上の話術に感心しながら楽しむ

酒が効いてきたと思われる8時ごろまで布団の中で 何度も血圧を測るのもマイクの日課と言っていい

朝飯・朝酒をテレビと新聞を合わせ見ながら済ませるとやがて9時55分にもなり 平日は関西テレビ「よ〜いドン!」の「となりの人間国宝さん」で またまた感激する

こころ豊かな人とアーティストが こんなに身近に密度高く居ることを知ると 関西の底力が何時か実るに違いないと何時も安心させてくれる

 

髭剃り・トイレも済ませ ジムでの服装を揃えると ウイスキーをボトルに詰め11時過ぎにジムに出かける

その前に 手帳で今日のスケジュールを確認しないと大変なことがあるので忘れないようにしている

毎日四つ五つを渡り巡ることが多く 持ち物にも注意する

バイクで走り回っても重なりがあって 一旦の帰宅が取れず 服装着替えや昼飯が出来ないことも多い

ジムは何よりもマイクの日課として大切で ほぼ欠かしたことがないのですが 木曜定休日がエアロ依存症のマイクにはとても辛い

 

その後の空き時間は ギャラリー巡りを楽しんでいます

ギャラリー廻りは 火曜日にしたいところですが 毎週芸センの茶道サロン「いっぷく」にも必ず参加しているので ジム定休日の木曜のことが多い

火曜日から始まる個展その日には作家さんが居られて 作品より作家に興味が強いマイクは 本当は火曜日をそれに当てたいのです

 

ギャラリー以外に行く所も沢山あって あれこれの私事の用事を済ませ切れていないことが多い

春秋のシーズンになると 参加したい講演会・イベントも毎日のように重なり ボランティアする時間も控えなければならない

タダ券を下さる方も多く 映画や演劇を見ることも多いし ダンス仲間の公演も見ないといけない

町内や学区の自治会の役も数をこなしていて 少年補導・防犯夜回り・老人会行事・学童お帰り見張番・二条城草取り・堀川清掃等や これらの役員会打ち合わせと配り物の時間も結構になる

 

それでも勉強会は好きで つぼにわ会(社会問題研究) 心学修正舎(梅岩顕彰会) 哲学カフェ 科学カフェ 以前はイスラームの会も楽しんでいました

あんなそんなこんなですが この他ダンスカンパニー仲間との練習日と 創作振付を考えるのも結構負担になっています

 

これらの遊び時間の外に 時間潰しにボランティアを色々とやってきました

環境ボランティアは箱物の啓蒙活動センターの外 NPOボランティアや 屋上緑化活動隊 街美化活動隊などに籍を置いていた

教育ボランティアとして 箱物の生活就労体験センターや 理科教育実験補助員等をやりました

福祉ボランティアとしては ウクレレ仲間と老人介護施設訪問し ウクレレ演奏の練習の成果試しにしている(実は老人ホーム実態を知っておこうとの思いも)

そして箱物美術館博物館の監視等の文化ボランティアを幾つかしてきました

その一つがアートセンターで センターとの係わりがあるギャラリーとのお付き合いも出来たお陰で センターばかりでなくギャラリーでの現代アートを楽しむようになりました

 

さて毎週通うギャラリスト(ギャラリーオーナー)さんには相当お世話になっています

芸センとの繋がりもあって芸センの只のボランティアでしかないマイクに 作家さんの紹介や 作品のことについてのサジェスチョンを戴くことが多い等 親切にして頂いています

特に若い作家の完成度が低くても ミニマルでユニークな作品をみると嬉しくなります

またシンプルで素朴な作品がコンセプチュアルであればある程 マイクもその儘真似して作ってみたくなるようなものが堪らなく好きです

 

アートは権威や お金が見えるようなものより 粗野でも苦悩して作られた匂いのするものがいい

でもアートジャンルは色々あって楽しいのですが このような若いアーティストを育てるためのアートセンターである事をミッションにするなら そういうアートセンターになっていなくてはならない

色々あっていいのですが 夫々の作品のジャンルとかユニーク性とか コンセプトの深さや社会性等 出来るだけはっきりさせておいた方がいいと思います

意外と曖昧なままでやっていけるのがアートの世界で 良くも悪くも皆そう思っているのだからどうしようもなく 批判を避け シビアさや発展性に欠けるのがアートの世界のようにも思います

分かり難い作品であってもいいのですが 何かヒントになる工夫等 素人市民オーディエンスの立場を考慮して欲しいものです

 

そんな中で 芸センの役割や 現状の問題点 今後への期待などについて話して見たいと思っていました

ボランティアする我々には そのような機会は中々ありません

ところが

此の度 京都芸術センターの10周年企画として始まった「てんとうむしプロジェクト」なるボランティア参加型ギャラリー企画が 今年も第3回として3年目のこの3月20日からの6日間に ボランティアが自主企画・実行することとして開催することになった

コンセプトメーキングは サウンドアーティスト『藤本由紀夫』さん であるが 作者としての作品は全く出されないと固守されておられて ボランティアが『京都芸術倶楽部』を立ち上げ 南北両ギャラリーで好きなようにやりたいことを提案者がやればいいと云う

 

マイクの10件ばかりの提案のうち ワークショップ的なものや 藤本さんの参加するトークは断られたのですが 5件のトークを担当することになりました

その内の一つは 「センターファンとボランティアが センターとアートを語る」もので 内容は サロン風に仕立てた南ギャラリーで センターの使命・ボランティアの役割・アートの力 等について 考えや期待を話していただき 来場者とも討議もお願いする予定です

この対談は素人同士の素人考えになりますが 実際にセンターは アート専門家の為だけではなく 一般市民の為でもありますので オーディエンスが何を思い何に期待を掛けているかが それを発言するだけでも今までになかった大きな進歩のように思います

 

もう一つは 「アート専門家がアートとセンターを語って貰いたい」のです

ギャラリストや評論家 コレクターやアーティスト等の方々にそれぞれご意見をお聞きしようと思い提案しました

しかしマイクの提案が多かった他ので 次の三つと このページとは別に書き込んだ二つ(館長と語る・次長のアメリカ出張)の五つに絞られました

 

アートNPOとアートの可能性を語る」ことで NPOのアートに対する思いをお教えいただければ アートセンターのミッションにも何かヒントが掴めそうに思います

旧立誠小学校を中心に アートと地域活性化を結び付けておられる「京都アートカウンシル」代表 藤森哲朗さんをお招きし NPOとしてのミッションや アートの可能性をお聞きすることで センターボランティアのあり方にも大いに参考になるサジェスチョンを頂けると思います

京都芸術センターと同じ廃校利用ということも共通しますので 活動内容をお聞きし その問題点・課題等をお話しし合う事が出来ます

加えてNPOの宣伝もして下さればと思います

アート鑑賞のあり方」を 造形大APS学科福のり子教授から「もう一つの観賞」をお聞きすることで センターのよりよい活動に繋がるように思い 前々からセンターでやって頂きたかったことが実現することになります

もう一つの期待は 福のり子さんのパワーを広く知って頂きたいからです

殆んどアメリカ人のニューヨーカーから NYのアート事情だけでなく アメリカ人のあり方を直接お聞きできることも楽しみにしています

京都新聞コラムに再々登場し マイクがファンである3人の のりこさんの 一人でもあります(もう一人は浜矩子さん)

マイクが京都でハグ出来る3人の一人です(もう一人は市長門川大作さんです)

18日の卒業式にギリギリ間に合わせてNYから帰られての 20日の初TALKの為 充分な打ち合わせもなくやらせて頂きますが 却って楽しみかも知れません

 

もう一つの「アートファン アートセンターファンと語る」は マイクの裏の思いがあります

表の思いは 正式にプログラムとして ボランティアや 新旧コーディネーターと語るトークタイムが設けられており 今回企画のコーディネーターが司会で進められることになっていますので マイクは参加するだけでいいことになっていますし そこで一杯語れると思います

裏の思いは 既に「私のエゴ道」と「もう一度自己中無責任を裁く」に語っている通りですので 詳細は控えます

これはアートというより 「マインドイノベーションの実践」としての難題なマイクの宿願ですので 是非当日の成功にご支援いただきたいと思います

 

これ以外に ギャラリストや評論家 コレクターやアーティスト等の方々にそれぞれご意見をお聞きしようと思い提案しました

しかもまた最もやりたかったことは 2002年の芸センでの藤本さん個展「in/out」の時のレクチャー再現です

あの時 アンチ芸セン アンチボラを真摯に訴えられていて 今回のコーディネーターからの企画依頼を最初は断られたくらいですし ボランティアとのこれまでの8月から数回のミーティングでもアンチであることを力説されてきましたので あの時の市美の学芸課長との対談を再現して頂きたかったのです

開催期間がこの月の6日しか許されなかったことからも 何かややこしいアーティストとボランティアに任されないと云う外圧がなかったとは言い切れませんが とても残念なことです

   

 

この他 ボランティアとセンター友の会会員と センター職員やセンター使用アーティスト等が サロンと稽古を兼ねた裏千家茶道を楽しみ集う「いっぷく」の仲間によって 南ギャラリーで「アートないっぷく」なる提茶の時間を 「エブリディパーティ」の一環として持ちます

翌々日には 「明倫茶会」が 演出家 三浦基を席主にして「お茶考」をテーマとしてなされますので 素人マイクの提案と言えども恥ずかしくないよう頑張らなければなりません

 

事後報告までは これ以上書く必要もないので これまでにしておきます

 

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事後報告 2012.3.26

 

昨日のクロージングパーティで 京都芸術倶楽部の6日間の展示が終わった
最終日のボランティアトークに初めて 藤本由紀夫さんが見えられましたが 最後まで表には出られなかった

この展覧会は 作家からからセンターとボランティアに対して ミッションやあり方を考えるように折角投げかけられたのです
大事なギャラリーを1ヶ月も使える機会を得たのに 実際は如何してか6日間しか許可されなかったにしても 320人ものボラがいるのに またセンター職員も トークに参加する人は僅かしかないようでは 十分目的を達したとは言い難く思います
アンチセンター・アンチボラを通す姿勢を示すのが作家の作品であったのかどうか マイクはそう思いたいのですが 多分誰も何も感じてはいないのでないでしょうか
それでもこれから倶楽部を維持することが 作家の意図に応えて少しでも前進するであろうと信ずるしかありません
しかし・・・

 

トークの様子と成果を報告します

アートNPO アートカウンシルの藤森さんとの対談は アーティストや知識人が会費を出してNPO活動する(藤本さんが主宰するCAPと同じような)高邁なボランティアをセンターボランティアに知って貰い そう言うミッションこそボランティアに大事であり センターつまりお役所の為に 否お役所からのパンとサーカスに浸る我々が 果たしてボランティアと呼べるかどうかを考えるために仕組んだものです

聴衆がゲストには失礼な程少なくて ボラや職員にマイクの思いが伝わる筈もなく 成功とは思えませんが やるだけやって 自己満足するしかありませんでした

 

福のり子さんとのトーク

福のり子さんとは アートの観賞を 福さんが広めようとしているACOP方式の紹介をしながら語りました

センターの企画展示は アーティスト指向の為に アーティストの独り善がりな分かり難い作品とその儘の展示の仕方が多い

そのことに不満を持つボランティアが多く 一般人もタダだから文句は言わないが 税金で一人3000円以上のお代が掛かっているパンとサーカスそのものなのです

もっと楽しむ工夫がある筈で オーディエンス指向をセンターのキュレーターがすべきだとマイクは云いたく その為のお手伝いをボランティアが出来るようにすべきだと日頃から思っています

語り合いながら鑑賞するACOPは 独りで見るより皆で喜びや発見を共有することを勧めています

そのような楽しみ方をセンターで秘かに進めているボランティアのマイクですが 孤独に鑑賞したいとか ボラ活動でそんなことまでしたくない等 偏屈な爺さん婆さんからの抵抗があります

ボランティアもパンとサーカスに満足しきっているので どうしようもありません

 

荒らしとトークの嵐

アートファンと語るは マイクの仕掛けにマンマと嵌った加山裕次郎とのバトルが実現した

シンポジューム荒らしとバトルのをしたトークの様子と成果については マインドイノベーションのページの 「もう一度自己中無責任を裁く」に詳細記します

 

この他 次の二つのトークと いっぷく茶会アートないっぷくを楽しみました

その意味では 今回はしっかりパンとサーカスに浸ったマイクでした

館長と局長に アートとセンターへの思いを語って貰う

富永さんには アートとセンターを愛している熱意を示してもらおうとしましたが 聴衆がわずかで 気が抜けたようでした

もう一つ ご専門の民主主義を語って貰おうとしましたが 事前に 250年前のリスボン自身の研究について喋りたいとかわされました

何故でしょうか?は これからのお付き合いの為に 詮索しないことにします

由里さんには 人となりを楽しくお聞きしました

マインドイノベーションの「再度民主主義を」で 少し様子を語ります

 

次長とシニアコーディネーターのアメリカ出張報告

最後のトークに 嶋さんと萩原さんから アメリカ出張報告と題して 二人の面白いキャラクターを知って貰うべく 楽しいお話しが出来ました

これは雑感のページに 「NYアート事情」として報告します

その雑感のページをバックに映し 野次喜多道中をイメージして貰いながら 島谷ひとみの『亜麻色の髪の乙女』と『春待人』をユーチューブで流しました

センターからは ネット映像を投影するのは 公的な場では何が出てくるか分からないので許可しないと言われ 事前の質問を出すようにしつこく言われたりして お上の検閲を受けよと言わんばかりでした

それで他のトークでは 用意したサイトをすべて使わないことにして不貞腐れてしまいました

最後の最後まで このままで終わりたくなかったので 最後だけはもう一人の優しいコーディネーターを騙してセットすることが出来ました

最後を除いて なんだか後味の悪いプロジェクトでしたが 果たして芸術倶楽部は継続できるでしょうか

 

アートないっぷく 天道蟲亦一服

マイクの提案の 「いっぷく茶会」を 「アートないっぷく」として一時間半の間に 50人をお迎えしまし 好評でした

俵屋のてんとうむしをデザインした羊羹も好評でしたが 10周年記念でセンター関連者が制作した100個の茶碗作品を使ったのも喜んでもらえた

垂撥にはマイクの書いた短冊「天道蟲亦一服」を添えた

一途に太陽に向かって飛ぶてんとうむしの習性は 日本人の性でもあり 一休みすることを知らない

 

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