マハティールのこと   2008.2.11

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このHPでは 世直しの模範とする今に生きる人としては ゴルバチョフとマハティールを挙げている

マインドイノベーションを グラスノスチから始め 遂にペレストロイカし ロシアを無血革命した元首相 ゴルバチョフ

矛盾だらけのアメリカ経済の横暴に反意を唱えて立ち向かおうとした マレーシア元首相 マハティール・モハマド

 

アジアを怒涛に陥れ撹乱したアジア通貨危機1997−98 その投機経済の立役者 ジョージ・ソロスを痛烈に批判した

投機経済の功罪を理論的に把握していると言うより 直感的に 且つ現実的に矛盾や不正を感じていたに違いない

ソロスは今改心していると信じているのだが ソロスの間違いを指摘したのは彼にも論理と言える理念があったからだ

学問と実績成果を評価対象とするノーベル記念経済学賞に値しないであろうか

筑摩書房の ノーベル賞経済学者の大罪 という本で その半数以上は 机上の機械的数学的理論であるばかりでなく それら疑似科学を経済政策に適応する社会工学において失敗しているとの 性転換でも有名なマクロスキーが 名指しで指摘している

マハティールは マレーシアの危機を救ったという面で 他のアジアにも少なくとも精神的な救いと勇気を与えた面で 彼らに勝る実績を持つ

投機経済の不完全非倫理性を証明するのは簡単なはずなのに誰もせず 彼は急を要して実践実験経済工学をやってのけたのだ

 

22年の長期政権で カリスマ的指導力で急速発展を実現して退任したのは2003.10であった

独裁的経済手腕と 政敵を追放して権威を高め それをフィリッピン・インドネシアに続く 開発独裁の終焉とも呼ばれて去って久しい

英国支配からのマレーナショナリズムを生み 徹底した欧米批判となり 力ある華僑ではなく多数派の土地の子(プミプトラ) 政策をとり ルックイースト政策を勧め アジア経済会議機構EAEC構想を打ち出す

内政には医者らしく大手術を 対外的には固定相場制と資本規制で乗り切り 常識的でない独自策で世界を驚かすが 内外に反発も多かった

独裁に走り自由制限や98年の政敵排除がそれ以前までの評価を汚す

 

グローバル化に立ち向かえるまでの小国の産業保護と イスラムの発展のための穏健で近代科学的な振興を訴えてきた

大国に物言う小国の英雄 であったが 三男二女 養子二人の庶民派 日本の温泉も好きだ

 

時々新聞に載るとマイクは嬉しくなりBBSに書き込んできた

ノーベル賞受賞者ゴルバチョフを昨秋拝顔した

マハティールに会いたい マハティールに京都賞でも

それらを書き写しておく 以下 2008.2.10まで

 

虚数BBSのはじめに  マイクスタンディング  2002 5 3

虚無僧さんはソロスの陰謀を突付けるのはマハティールしかなかったが その彼もアジア人の成功者の宿命で 突付かれる人になってしまった事を嘆いておられる

また ソロスの仕掛けた架空経済はグローバリズムとなっており それがアメリカ原理主義となり世界の経済人のモラルをも潰してゆくと嘆く

それを救うのは信頼であり リアルとバーチュアルのバランスと それらがお互いに分かり合える世界であると言っています

 

詐欺師に見える  マイク2002.11.24

最近 新聞では デリバティブの記事が全く無いのではないでしょうか

ソロスも息を潜めています

デリバティブの敗北が証明されたのでしょうか

デリバティブなど専門外なので 一度大失敗した 金先物とよく似たものと位しか理解していませんが 何となく良くないと感ずる

価格変動する商品の売買に リスクヘッジのため 穴埋めする逆売買取引を設定するのがそれだと思うのですが 実取引あっての 逆取引であり 仮想取引でしかない

リスクヘッジとか言いながら ギャンブルの割増倍増でしかないのが実態なのでしょう

私も売りと買いでヘッジした積りが 罠に嵌まってしまった

兎に角 分からん事に嵌まってしまう者のあることを目論んで成り立つ 善からぬ経済理論である

仮想経済が実経済にとってどれくらいまで どのようなやり方まで必要なのか

損が無ければ儲かる事なし

仮想世界は分かりにくい 嵌まりやすい

経済なんてそんな中を うまく泳ぐ詐欺師を守るための世界である

マハティールならずとも皆がしっかりしないと世界は詐欺師に乗っ取られていく

如何に経済格差を生むか それが経済であったり 政治であったりしてはならない

そのように見えて仕方が無い

 

マハティールのノーベル賞  虚無僧  2003.1.7

今日の新聞に 77歳のマハティールの元気が 一日15分のうたた寝にあると語っていました

中々の人物で 歯に衣着せぬ言い方は 架空経済であるソロスのデリバティブだけでなく 今イラクの攻撃を狙うアメリカを強く非難している

しかし 長生きにはうたた寝しながら 食べ過ぎや 考え過ぎも避ける事が大事と言う

「マハティールにノーベル賞」は無理でしょう

世界的バブルを食い止めるには 食べすぎは駄目でも 考え過ぎはどうしても必要なのです

昔のマハティールが今世界中で 何処かに必要です

日本にも アメリカにも

早く誰かがノーベル賞を彼の代わりにとって欲しいものです

 

偉大な現物主義者なのだが マイク 2003 6 6

エビアン・サミットが終わった

主要国G8の首脳がマスコミに登場するが 途上国首脳との対話が話題になることはなかった

随分長く静かにしていたマハティールも 反米体制としてシラクに請われて出席したのでしょうが どんな活躍や発言があったのか全く分かりません

現物主義者の本物の存在として 虚空の経済国アメリカを 西欧と共に反論できるのは彼しかいないのだが 最近は寂しく目立たない

アメリカの策略通りに イラクや核の問題に目がすり返られているように思う

経済を直視できる彼の発言を 世界は今も待っているのだが

 

ポストマハティールは誰か 虚無僧 2003.10. 9  

マハティールが今月で政界を去るという

彼の後を誰が継いでくれるのか

マレーシアからでなくても何処からでもいい

誰が虚像である大国を暴き その危険性を目覚めさせようとするであろうか

今まだそれが誰か分からない不安、誰もが感じている

 

引退    現物主義者 2003.10.22

今晩のNHK視点・論点にマハティールが取り上げられた

インド人移民の父とマレー人の母の12番目の子供として開業医から政治家になった行動的でかつ知的なプラグマテチストであると

マレーシアのために マレー人のために ルックイーストを アシアンの為 イスラムの為に 虚構経済やアメリカやユダヤに対し 率直な発言で自分の思想を通してきた

朝から晩まで働く78歳であったが 拡大均衡の時代から質の時代に変わる流れに従い引退する

政治にも外科手術を繰り返し保守安定と成長をなしたが 民主化の遅れや独裁のために評価は割れる

然しこのままアブドラに引き継ぐのだから 先のイスラム国際会議で 「ユダヤ人が世界を支配している イスラム頑張れ」といったくらいだ

せめてイスラム教の何処かからは崇められねばならないし まだまだその口で世界を暴きイスラムとユダヤに平和を導く事が出来るはずだ

ノーベル平和賞実現もありうると思う いつまでも現物主義者の偶像である

 

まだまだ元気  マイク  2003.10.29

今朝のNHKニュースは ブッシュがマハティールのユダヤ支配発言にクレームをと報じていた

後2日の引退を前にして釈明はしないとブッシュに楯突いている

小泉なんて足元にも 石原だって一目置く筈の マハティールはまだまだ元気だ

政治後進国 文化後進国 経済後進国になってしまった日本株式会社に 国外取締役として 或いは外国人首相として活躍してもらえないでしょうか

 

日本にも毒舌を  現物主義者  20031031

今BS23で、マハティール22年の功罪と題してニュースと解説があった

ニュースステーションでもあったが 筑紫哲也も取り上げるだろう

マレーシアからでなくともアジアから誰か後継者がいれば 今日限りの潔さを心から祝えるのだが

茶髪の日本人がこんなに増えた事をアメリカ文化にかぶれてしまったと評する等 今の日本の著歌楽を馬鹿にしてくれるのは彼しかいない

アメリカを代理人にしてイスラムと戦争させるユダヤの仕掛けを弁ずるのも彼しかない

自由な身になって益々の毒舌を世界に向けていただけることを期待したいものです  日本にも

 

マハティールの来日を誰か  現物主義者  2006.9.15

京都新聞にはめったに載らないが 今日は久方ぶりに読売新聞でマハティールの記事を見た

このホームページで ノーベル賞に値する人とキャンペーンするくらい大事なマハティールなのに タイトルは「マハティール離れ加速」であった

統一マレー国民組織代議員選に落選し 過去の人扱いされていると言う

ルックイーストで 日本見習えとした彼であるのに 日本人も全く醒めている

ノーベル賞が駄目ならせめて京都賞に考えて欲しいと思います

反骨の現実主義者として世界平和に寄与しているのです

是非再度来日だけでも

 

マハティールを祈る  現物主義者  20061110

マハティール前首相が一週間検査入院すると今日の新聞にあった

軽い心臓発作というが ’98にバイパス手術した80歳である

ノーベル賞の条件は生きている事である

マハティールにノーベル賞を  それには少し少し焦る

経済学賞の条件はその理論と実証にあると言う

学者でないといけないのだろうか

無責任にも虚数経済を実践したソロスやアメリカ経済を勇敢に批判しただけかも知れないが でも何とかノーベル賞に値すると思うのです

それだけの勇気ある政治家であり直感的経済学者であったのでは

 

元気で何よりの前首相  マイク 2007 918

昨日の京都新聞に 如何したことか 久しぶりにマハティールが日本の知の現在と言う解説記事で大きく取り上げられていて 健在であることを嬉しく思った

マハティールの三男は上智大学を出て大手銀行10年働き 今はマレーシア与党で活躍とか

記事にはマハティールが嘗ての日本に学べから 今は日本の過ちに学べと訴えているとか

マレーシア人にではなく 日本人に言い聞かせたいものです

 

いつか理解される  マイク  20071013

今日の新聞に ゴアとIPCCがノーベル平和賞だとある

論争覚悟の決定だと選考委員が言うくらい 非科学で不都合な授与でしかない

ノーベル賞も地に落ちたもので マハティールに経済学賞でなくとも 平和賞をも出せないのは無理からぬところかもしれない

今日は脳学者の 藤田晢也ルイ・パスツール医学研究センター長の話をお聞きした中で 欧と米との間の研究権威の確執で 脳研究者の賞の選定の難しさがあると聞いたが どうもアンチ米としての欧州の仕掛けとしてゴアを利用したもののようだ

新自由主義に走る非人道米国に 反米の意を示そうとするなら ベネゼィラ大統領でなくともマハティールこそもっと早くに授与して欲しかった

IPCCに600人の僕(下部)がいるそうだが 結論に合わせた答えを出すのにそんなに人や時間はかからないと思うのですが 日本人が30人と言うのは淋しいような それでよかったような そんな気がします

昨日の新聞には 英高等法院が映画には大筋の正確さを認めるが 9つの科学的な間違いがあると指摘した判決を載せていたのに 今日の新聞では何と言うことか 

 

日本にマハティールはいないのか  マイク  2007.11.28

マイクは小沢をこよなく尊敬する女と懇意である

しばらく会っていないのでまたいつか 小沢らしくなかった連立のことなどオチョくってみたいものだ

もう一人麻生太郎を愛する女がいて 「とてつもない日本」新潮新書217をわざわざ読むように貸してくれたことがあった

麻生は自分でも言うように劣等性であるのに 吉田茂の孫だから日本は必ず良くなると保障すると言うなどいろいろ可笑しなことを書きまくっている

それに比べ 2004年の本だが 「日本人よ。成功の原点に戻れ」PHPを今日読み終えて 流石私がノーベル賞に値するとの信念を持つマハティール・ビン・モハマドが書いていることの崇高さに感動が冷めやらない

思考力のない日本の政治家が この本を見て恥ずかしくならないのであろうか

彼が通貨危機を回避した信念と 日本を愛し 助け合って暮らせる世界のリーダーになっていくための条件を示している

いつまでも探し求め やってみせる そのような陽明学のようなリーダーであった彼が 日本の政治家にもいま求められている

 

マハティールよ もう一度  マイク  2008.2.10

財務相中銀総裁東京G7で 世界経済の不確実性を声明して昨日終わる

本質がどこにあるかを認識しようともせず 米は10ヶ月でやれることをやるのであとは日欧其々がしっかり被れとして説得された

10年かかってやったポストバブルの日本にはもう力がないのにそうだと分かったように満足する

金融市場の混乱は経済学者の机上のゲームに乗った詐欺師の仕組んだもので 傷痕を政治が対策を自分の仕事として喜んでやっている

経済学は 科学が無限地球を錯覚して発展したように 無限経済と錯覚してねずみ講を次々と作り上げてきた

地球は有限でそのツケはエコロと同じくエコノに回ってきたというのに誰もそれを論じようとしない

それで儲けているユダヤや詐欺師が言わせていないのだ

どうしてゴルバチョフがエコロで頑張ろうとしているのに マハティールがエコノでもう一度登場しないのか

 

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以下参考に 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 から 転記しておきます

来歴

1925710(公的書類上は1220だが、後に本人が実際の生誕日は710日と発言)、マレー半島北部はクダ州の州都アロースターに、9人兄弟の末っ子として生まれた。父はインドケララ州から移住してきたイスラム教徒の家系の出身で、アロースターに出来た最初の英語学校の校長だった。

シンガポールにあったエドワード7世医科大学(現シンガポール国立大学及びマラヤ大学医学部)を卒業。開業医から政治家に転じ、欧米諸国ではなく、日本大韓民国の経済成長を見習おうというルックイースト政策をはじめ、長期に及ぶ強力なリーダーシップにより、マレーシアの国力を飛躍的に増大させた。

1970年代ブミプトラ政策を打ち出し、当時のアメリカ人権外交と衝突するも実行に移した。対外的にも1990に後の東アジア共同体構想に繋がる東アジア経済グループ (EAEG) 構想やその発展版の東アジア経済協議体 (EAEC) 構想を打ち上げるなど、積極的に行動している。一方で手法が独裁的との批判の声もあり、殊に1997アンワル副首相 (Anwar Ibrahim) の解任に際しては、内外からの批判は頂点に達した。それでも1998年の総選挙において連合与党バリサン・ナショナルは、議席を減らしたものの、焦点となった総議席数の3分の2を上回る4分の3以上の議席を獲得した。政権基盤が再び安定すると、後継者にアブドラ副首相を指名し、20031031日、22年間務めた首相の地位から退いた。

[編集] 年表

*  1925 英領マラヤのクダ州アロースターに、マレー人として出生

*  1946 統一マレー国民組織 (UMNO) 発足に関与、政治活動開始

*  1953 医師の資格を取得

*  1957 出身地のクダ州の州都アロースターでマレー人初の医院を開業

*  1963 マレーシア成立。翌年下院議員に当選

*  1965 統一マレー国民組織の最高評議会の委員に選ばれた。

*  1973 マレーシア食品工業公社会長に就任し、上院議員となる

*  1974 下院総選挙でクダ州から立候補し当選、新内閣の教育相に就任した。

*  1976 フセイン・オン首相に副首相に指名され就任、次期首相候補となる。

*  1981 7にマレーシア首相に就任(1981-2003年)

*  1986 内務相兼任

*  1991 長期開発構想「ワワサン2020」を発表、2020先進国入りするとの目標を公表

*  1997 アジア通貨危機アンワル副首相・財務相を解任。アンワルはのち国内保安法違反で逮捕・拘留。

*  2003 首相退任。サイドシラジュディン国王から、最高位勲章SMN勲章」及び「トゥン」(Tun) 称号を下賜

*  2004 中国清華大学より名誉博士号が授与される。

[編集] 経済政策

従来の農作物や鉱産物の輸出、観光業に依存した体質から脱却し2020先進国入りするとの目標「ワワサン(マレー語 vision の意)2020」を掲げ、特に近年は、アジアにおけるIT先進国となるべく様々な経済政策を推し進めた。

その代表的なものとして、首都クアラルンプール周辺地域に建設された最新のITインフラが整備された総合開発地域マルチメディア・スーパーコリドーの建設が上げられる。このマルチメディア・スーパーコリドーには、中核となるハイテク工業団地サイバージャヤと、首相官邸や各省庁舎が立ち並ぶ行政都市プトラジャヤ、クアラルンプールの新しい空の玄関となるクアラルンプール国際空港 (KLIA)、空港に隣接するスパン (Sepang) サーキットなどが建設された。

また、日本の三菱自動車の技術を導入した国産車メーカー「プロトン」の設立や港湾の整備、空港や鉄道などの各種交通インフラの充実など、主にインフラ整備と重工業の充実を中心とした経済政策を積極的に行い、一定の成果を結んでいる。

[編集] 外交政策

東アジア経済協議体構想やルックイースト政策に見られるように、アジア諸国との連帯をその政策の中心に置いたが、隣国シンガポールや、白人国家オーストラリアの首脳に対して挑発的な言動を取ったり、アメリカに異議を唱えるなど、その発言と行動は世界各国の注目の的であった。

また、ユダヤ人や外国人投資家に対する挑発的な発言は国際的にも波紋を呼んだが、これらの発言は、マレーシア国民の大半を占めるイスラム教徒や、近隣のイスラム諸国に対するガス抜きが目的の計算された発言であったとの指摘もある。実際、他のイスラム諸国や、イスラム原理主義者を厳しく批判する発言も多く見られたが、これらの過激な発言や独裁主義的なやり方は欧米諸国からの反感を買い、在職中を通じ、旧宗主国イギリス、アメリカやオーストラリアなどの白人国家との関係は決して良いと言えない状態であった。

[編集] 日本について

息子や娘を日本の大学に留学させたり日本に関する著書を出すなど熱烈な親日家である。

一方、日本の経済成長をマレーシアの発展の参考にするなどしてきたが、現役時から現実的な目線で知られ、近年の日本経済停滞を批判的に注視している。

[編集] 著書

*  『アジアから日本への伝言』(2000年)

*  『立ち上がれ日本人』(2003年)

*  『日本人よ。成功の原点に戻れ』(2004年)

など多数

 

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