「内部告発の時代」「マインドイノベーションのイメージ5」

              2010.7.19 マインドイノベーションのページに戻る トップページに戻る

 

先ず 「古人のパワー」の中の「梅岩再考再来」のページから 内部告発について興奮して書いた部分を抜粋します

 

商人道と言う当り前のモラル それが何故今失われたのか 今改めて求められるべき事を マイクは考え抜いた

それを 長年世話になった会社の定年後も 得意先の三河の会社でお手伝いし 恩返しの積りで商人道を説いてきた

しかしそこでの人達は所詮サラリーマン 彼等が唯のサラリーマンでしかないと言うのではない

優秀なサラリーマンであっても ビジネスマンである必要のない日本社会の社員であるからだ

 

コンプライアンスも馴染んでいないその頃から 内部告発の時代になることを説得したりもした

リタイア前の大阪の会社は 古き良き時代の会社で コンプライアンスなど先進的であり制度化していた

しかしこの会社には大会社であるのにまだ通じないところを感じていた

 

休みの日に同志社大で聴講した講演で JR西の井出正敬社長が 企業のコンプライアンスの話をした

そしてその これからは内部告発の時代だと豪語したのをそのまま報告した

しかしこの会社のサラリーマンミドルには何とかの耳に念仏でしかなかった

ボトムの声が要らないくらいしっかりトップから管理された日本一立派な会社だったからです

無駄な努力と知って 思いを全てパワーポイントにして社長に語って2年で去ることにした

この井出が 列車事故のJR西の帝王であったとは見破れなく誰もが信じて マイクも信じて得意げに説いてきた

それが事故責任者としての自覚もなく逃げ隠れする卑怯者と知ってしまった

マイクには大きなショックで 日本人不信論 日本悲観論となる

三河の車のリコール問題も 内部告発の可能性のない帝王会社の所為だとマイクには見えて JRとダブル

 

この話はパロマの社長が有罪になったことなど 多くの経営者の落ちぶれた醜さで汚れた日本を知らしめる

しかしマイクは 経営者の問題だとすることでは済ましてはいけないと思っている

 

社員の責任 会社全体の責任

JALのように給料ダウン 公務員であっても処罰必至 社員にも刑事罰を

それでなければ内部告発は生まれない

雪印牛肉偽装2001 赤福・ミートホープ2007 等の食品偽造

賞味期限改ざん 偽装請負 耐震偽装 限が無いくらい続く

これらは内部告発なしには発覚しないし トップだけの責任にしているだけではなくならない

内部告発は係る者 知ったものの責任です このことを裁かなければならない

内部告発とは 内部事情をグラスノスチすることです

グラスノスチはペレストロイカの為には必須なのです

隠し事する人間に良い奴なんかいないという簡単な原理・信念

こんな簡単なことがどうして希薄になってしまったのか

 

天秤の里  石田梅岩

昔にはあった商人道がなぜ消えてしまったのか

三河には三河のケチケチの商人道があった

マイクは金沢の菓子屋の二男であったので 子供の時に商売屋の心を身に付けている

改めて近江商人の道を勉強して 三河の会社で説明してきたりもした

そのために天秤の里へ行ったり 金堂にある藤井家の家訓を手に入れたりした

 

たまたま知った石田梅岩の商人倫理「石門心学」の言葉に刺激され その感激で梅岩を紹介もした

梅岩の中にも内部告発の言葉もあった

これからの実践倫理は 三河の人たちには何の意味もなかった

世に裸の王様が多い 王様は楽をする 楽をして楽に生きる 王様にされる気楽さ

人は騙されて喜ぶ 特にトップはそれをされる機会が多い 経営者は陥りやすい 昔はお公家 今は官僚も

それを告発するどころか 部下・家来は騙して自分も楽をする

罪悪感の無いこんな世界にイノベーションはない

部下・家来こそ恥ずかしいことだと自覚することが大事です

 

百姓の二男が集団就職して成長経済をなしてきた戦後のサラリーマンには 日本の歴史の農民つまり貧民の血がある

そして確実に一向一揆の血が流れている

内部告発ぐらいでなく 労働運動やゲリラするくらいの怨念やパワーがある

内部告発と一揆なくして何もなし

    一揆の砦 鳥越城

そんな思いの私の血は 北陸の一向一揆の血が流れているのかもしれない

三河の看板システムや 下請けを競合させるやり方を お得意さんであった頃から非難してきました

北陸の瀬繊維関係を下請けの技術をそのままアウトソーシングで海外化を進め 今の北陸は抜け殻になっているくらい

だがその下請けイジメを非難しても解決にはなりません されている方が一揆をするまで利用されるだけです

内部告発のままで終わってはいけない 一揆に繋げることが無くてはなにもならない

 

 

2010.3.12梅岩講座が京都学園大の主催で始まった

梅岩再来再考を思う人たちが集まる場であるので この場から内部告発のビジネスモラルが発展して行くのではないかとマイクは期待している

 

 

ペレストロイカをなした鉄のカーテン官僚国家ソ連でいかにして可能であったのか

井出正敬が言った これからは内部告発の時代・・・・この言葉にペレストロイカの必要を痛感した哲学的文豪たちの文化を持つロシア人が 簡単にグラスノスチの可能性を理解し実践した

流石ロシア革命の国だ グラスノスチだけでペレストロイカを達成したのです

日本人は梅岩を理解する文化を捨て この言葉は他山の石にはなっていない

ペレストロイカの歴史が浅く 一向一揆の歴史も遺伝子も消えてなくなっている

 

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ユートピアを求めてペレストロイカを願うマイクは ただ只グラスノスチ必須と信じ マインドイノベーションの重要性と難しさを説いてきた

しかしここに至って 一揆の必要性 実践の大事さを 加賀の一向一揆と梅岩の陽明学的実践倫理から学ばなければならないと知る

まだまだこの続きをもっともっと・・・と思いながら一先ずここで

 

追記 2010.7.31

民間の内部告発ウエブサイト「ウイキリークス」なるものを知った

アフガニスタン戦争に関するアメリカ政府の機密文書9万点以上の情報を公表したと 今日の読売にあった

こんな時代がどう展開するのか 可能性を信じているだけでいいのか 何だか明るい気持だ

 

ルポ内部告発 奥山俊宏・村山治・横山蔵利 朝日新聞出版 に帝人の企業取り組みが紹介されている

企業倫理の徹底を企業活動の基本とし内部通報を経営に生かす姿勢を鮮明にしているとあった

1999年 イントラネット社長のHPに「スピークアウトコーナー」を設け 社長に直接提言できるようにした

2003年 「企業倫理意見箱」として 社外弁護士を窓口とする「根プラインス・ホットライン」を併設

通報者を保護するシステムと実績としての実例を挙げていた

 

社長への提言についてマイクは現役の時・・・

 

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