エコロジーを 分からぬまでもしかと叱る

  (2005.5.25)  マインドイノベーションのページに戻る トップページに戻る

この前のページで 充分ではないにしろ そこそこにしかとエコロジーを見てきた積りである

エコロジーは大事な課題だとは直感するのですが 複雑系の世の中のほんの一局面であり どれだけ客観的で優先的に大事なのかには自信があって論じた訳でもない

一つひとつを しかと見た積りでも ただ自己中に見てきただけに過ぎないかもしれない

叱るエコ!
 


それでもここの このページではいきなり結論に持っていってみます

その方が直ぐにも迫って来る地球環境問題を 悠長に他人事のように論じている訳にはいられないので 取敢えずこれまでの知見で結論し ご意見を募る事を急ぐべきだと思い このページを改めて立ち上げます

 

ほんのここ100年ばかりの間に 科学の進歩が封建社会からの脱皮を促し 世界を自由で平等な社会へと導いてくれた

中でも産業革命の石炭石油が世の中を便利にし 苦しい農耕労働社会を享楽の都市社会と導いてくれた と誰もが信じている

確かに石炭石油がなかったら 暗い社会が今も続いていたかも知れない

その石油が殆どの地球温暖化原因となっているのに 石油がまだまだ無尽蔵にあり 極めて安い供給をいつまでも享受できると言う仮定をしている事も何となく察知していながら知らぬ振り

100年も待たずに枯渇し 自分の子供が直ぐその社会に立ち向かうことも分かっているのに無視していられるのは何故か

 

20世紀に確立した 誰もが金科玉条とする自由競争資本主義経済は その産業社会繁栄を事後理論化しただけであって 科学と産業を信仰することそのものであって 或いは石油と言う偶像神を信仰しているとも言える経済学であり宗教です

したがってつまり その欠点や見過ごしている事を認知しようとしていない現実があるからに他ならない

 

自分に見える事だけを数値で理解するだけの計量理論だからであり 量は問うがその質はあまり問わないし 扱うのが不得手である

いずれ枯渇しようと 使えるものは今のうちにどんどん使い 要らなくなったら捨ててしまえばいいという無責任刹那主義である

生産と消費が共に無限拡大可能な市場と無限の広々とした地球を前提にした経済理論なのです

 

知性が石油信仰にかどわかされてしまったと同様に もう一つは宗教やモラルそのものまで変わってしまった

封建社会では夫々の階層の間や階層の中でも強い共存社会でしか保たれなかった生き方が いまは一人だけで生きることが可能であるかに思わせるだけの豊かさになり 自由無責任までもが存在可能になり 個人・自由・刹那主義のモラルにもなったことが根源にある

自分だけ平和であればいいと考えると どこで戦争があろうと自分には影響が少なければ無視し 戦争も利益の為に利用し ゴミも出しっ放しで済むことを前提にしている

 

つまり自分の生産と消費のみを考えればよい経済学であり 貧乏人が出ようと生産と消費ともに増加する事が自分の平和であると見てGDP増を目標とした社会である

そのためには戦争もゴミも利益成長の手段となる

貧乏人は貧乏人で自ら成長策を実施すれば 世界は平和が拡大してゆく と そう信じて行こうとする自己中楽観的刹那主義である

 

ところが情報の世界的画一化や グローバルな経済になった今 球体で限られた閉鎖的地球では 戦争もゴミも自分のみに係わるマイナス要因となり これを無視して発展を考えられないようになってしまった

他人の貧乏が自分の安全にも影響してくる世の中になってきてしまっているのを皆が薄々気付いてきている

 

コロンブス以来数百年経ってもまだ限りある地球を実感できていない

経済エリートにしても実業経済人にしても いわんや行政でも尚 実感しない いや気付きたくない

問題は これらのエリートが愚民に対し自分達の見たくないことを隠してこのまま見かけの利益拡大を進めて行けば 必ずパラダイスがあると騙している事なのです と そうマイクは思っていますし 怒りますし 何かせねばとこのページを手始めにしました

 

もう既に私の結論を言い尽してしまっているのかも知れない

怒っていることだけはお分かり頂けたと思いますが どんな結論か 如何してそうなのかが分かってもらえなければどうにもならない

それには唯簡単な思いをもう少しお話しすれば分かって頂ける筈です

 

太陽を崇め 命を育む地球が規模として有限であり物資が限られている

その物資を消費活用して生きるのが生命です

消費は言葉を変えれば 何かを生産することもできるが 殆どが消費するだけの破壊でもある

降り注ぐ地球外からのエネルギー利用で 地球上で真の意味で生産しているのは植物の光合成だけである

その他の生き物はその植物生産物を消費して活動するのが殆どで 牧畜ですら植物飼料を消費し10分の1の肉の生産にしかならず 収支では消費でしかない

人は知的努力で生産活動をする事が出来て それは農耕や植林等による栽培増分が消費を補償する生産の可能性のある手段である

 

水の蒸発や大気の循環等のエネルギー循環も生産と消費を循環しているが自然では収支バランスしているが ここにもこれから自然エネルギー利用を知的工夫で生産に変えられる可能性がある

 

機械に石油を利用するだけでなく 人間の叡智による生産である農耕をも近年は石油農耕にしてしまい 単なるしかも殊更大きな消費活動にしてしまっており しかもその事を理解できないような石油盲信から目覚めていない

後に纏めてあるように 数億年の太陽エネルギーの生産蓄積である石炭石油を百年そこそこで使い尽くすのだから 何万倍もエネルギーを持つのは当り前であるが それが単なる消費力であることを忘れさせるだけの 文化の麻薬なのです

 

今使用している石油エネルギーはあまりにも大きすぎる

穀物の年間19億トンの生産に較べ 75億トンも石炭石油を消費している

人間が食べるのを止めて機械エネルギーに回してもエネルギーベースで石油の10分の1にもならない

 

前のページで 石油は少なくとも10倍の価格にならねばならないとマイクは言った

しかし短絡的刹那的自由主義社会では市場価格に任してもそうならない

社会主義社会としての成熟がなければそうならない

石油枯渇の前に気がつくであろうか

 

安易に使いすぎるのは こんな簡単な事をも無視して生きられると説く 作られた新興宗教 に原因がある

人は不完全ロボットである

 

石油ほどのコストパフォーマンスはないが 200万年掛けて作り上げた人の身体には 数十年にもならない歩行ロボットより極めて優れていることを マイクの走りの理論 のページでも考察してきている

 

人の頭はパソコンの半分のエネルギーしか使わず 知的にも優れているだろうと述べた

然し そのソフト全体レベルでどうか 完成されたものかどうかを論ずるに到っていない

 

動物の能力 つまり脳力の中の本能はきわめて優れた発達をしているでしょう

脳力の中で理性を預かる大脳表皮は必ずしもそうではなく 本能と理性のバランスやフレキシビリティの未完成なソフトしか出来ていないとマイクは直感し 古人に立ち返ることが何かヒントにならないかと 古人のパワー のページを立ち上げている

DNAが生まれ動物の脳に育った数億年に較べ 大脳の理性は僅かな人の歴史 文化の蓄積の 200万年でしかない

それもやっと育ったものがここ100年くらいで失った所も多く また大きく変わってしまったと言えよう

 

人が知性として得た能力に 実像と虚像を操作する力 抽象力がある

言葉や絵や数字を発明し 経済学を使いこなし科学を生み確立した

理性としてのモラルや宗教や処世術のお陰で平和安穏が維持されてきた

然し不完全未完成によって時々戦争から些細な失敗まで多くをしてきたのが歴史であり生活です

原因は全て虚像と実像の見間違いである

それがバーチュアルな今の社会となり バーチュアルに頻繁に浸る社会になり 発展もするが危険や失うものも多いことに気が付き始めている

そのことを検証しようと 虚数の世界 のページを開いています

 

石油と言う偶像で簡単に狂ってしまった大脳人間の文化社会

そのような未完成を自覚することこそ人間の永続性の為に大事だと思う

そのような自覚がどれほど難しいか 然しそれをするしかないとの思いから マインドイノベーション のページを立ち上げた

 

これ以上述べる必要はないように思う

マイクの考えがここに至る為に教えて頂いた方や著書に感謝し くどくどしないページとする為に 知りえた根拠を箇条書きに列記してみます

これだけを知ってしまえば マイクと同じ結論に到ると思いますが そのように思うことこそエゴロジーだと知っていながら 焦りに焦って・・・

5月には白い花をつけるエゴノキを 京エコロジーセンタービオトープにセンターのシンボルと育て示したらと思っています

 

 

二酸化炭素排出やがて数十年で枯渇の頃は大気50%増

地球大気に2兆トンの二酸化炭素

 

世界 ‘96 239億トン 一人当たり4.14トン 排出 その77%が石炭石油ガスから ・・・やがて枯渇の頃は大気50%増に

日本 ‘97 13.9億トン 9.31    ・・・産業40%(EU20%)家庭13業務12運輸21(増加分の半分)工業プロセス5プラ廃棄2発電精油29

USA            19.69    ・・・税金が安いとこうなるのです

 

日本5% USA24% 中国14% ロシア6.3

京都725万トン 削減目標10%73万トン

年間一人5.14トン 全国の半分レベルだが  ・・ガソリン35%軽油3.6電気27ガス22灯油11

 

太陽光エネルギー偉大だが薄い

平米1380キロワットのエネルギーが地球に注ぎ70%が地上へ 赤外線放射と反射で地球は15度にバランス 炭酸ガスがないとマイナス18度に

太陽は1秒間に1011乗兆キロカロリーを放射し 地球に42兆到達し 30兆が地上に吸収され 12兆が宇宙に反射

30兆キロカロリーのうち20が地表を暖め 10が蒸気や雲を作る

30兆とは 現在の人の消費する量の1.5万倍にもなるが 殆どが熱となるだけで 僅かが光合成で生産物として蓄積される

 

石炭石油人類を麻痺させる快楽としての麻薬

原油 9250キロカロリー/リットル 比重0.8? 灯油0.8

 

世界 ‘9075億トン ‘6025億t 可採年数数十年 再生不可 不可逆消費 非持続生産 エントロピー拡大

日本 ‘905億トン  ‘601億t

 

石炭23億トン 石油35 天然ガス22 ‘02

これを燃やしても 発生熱では太陽光エネルギーに較べ無視できる温暖化でしかないが 二酸化炭素が太陽熱温暖化効果を増す

 

植物エネルギー優しい賢いエネルギーは

薪 グラム当たり4.5キロカロリー発熱 潅木収量ヘクタール当たり年13トンの内薪5トンとすると 石油使用量並エネルギーには 国土面積の5倍と1千万人の労働者・・・・石油消費量5億tx発熱量9.25 一人労働面積20ヘクタール 国土3.8千万ヘクタールとした

一人(年収500万円)で100トン 4.5億キロカロリー 薪のガソリン化で効率1割とするとリットル1000円相当に

 

農地 全国土3.77千万ヘクタール 農耕面積525万(一人4.4アール) 輸入作物相当海外面積1569(13) 合わせると国土の56%相当 肉果実などにももっと外国用地使用

米は’50算出/投入エネルギー比1,5倍あった・・・農業生産

  ‘90石油使用で産出量は増えたが0.2倍となった・・これは消費しているだけ  持続可能ではない

 

森林生産年ヘクタール当たり900キロ 2.3百万キロカロリー 投入エネ0

乾し草2500 6.4 0      牧草3100 7.9 0.04     小麦(800+藁2000) 8.1 0.08

牧草や小麦は 労働による投入消費以上の付加価値を少しだが高め これを労働生産しているといえる

 

トウモロコシ一人時間当たり労働生産性 人力自然農耕 1.7キロ  ・・・機械農耕583キロ ・・・340倍の労働生産性

トウモロコシの機械農耕は 投入エネを多用し 生産より消費が多く 再生産を超えた消費は経済学的にしてはならないとの原則に反している

農耕一次生産(トウモロコシ) 家畜食肉二次生産(10分の1) 肉食消費糞尿化 糞尿自然分解二次消費 ・・・食肉農耕は消費90% 肉生産10

 

パソナの発光ダイオード水耕植物東京都心5億円工場 露地物の4千倍の生産性 レタス6週が2週で・・・京野菜も作って恥晒す

 

ゴミごみゴミ リッチな護美 リッチの象徴

日本の使用資材年間22億トン 一人1日49キロ(エコセンでは46) その9.3%がリサイクルに

土木建材25キロ 石油8 再生資源4.3 金属原材料2.5 食料1.4

 

 

一般廃棄ゴミ5千万トン(生活67% 事務33%)  産廃4億トン

全国一般ゴミ 5161万トン 処理総額 2.4兆円 一人年間2万円 キロ47円  ・・2514市町村が処理

分別処理費用 3056億円 ・・・・収集1714 選別保管1342

メーカー負担 400億円 ・・・・少なすぎる

 

缶 691億円 スチール130万トン アルミ30万トン キロ43円

瓶 586億円 200万 キロ29円

PET 528億円 30万 キロ176円・・・・リサイクル1万トン

プラスチック1500万トン リサイクル10% ’97    ・・・一人年間125キロ

 

京都 147万人 64万世帯 240億円 73万トン キロ33円 月一人1360円 世帯3200

 

公共事業 土木天国 ゴミ屋パラダイス たかりたからせ

24兆円 道路30%下水道16治水13農林14有料道路1017

GDPの8%を公共投資 EUは何処も2%より少ない

 

効率だけで論じられないが 消費を見るだけ見ておかなければ

消費`カロリ 鉄道 バス  自家用 自家トラ 営業トラ 船舶

1人1キロ 104 192 642キロカロリー

1dを1` 116         2284 688 129キロカロリー

 

エゴもアジェンダの花バックグランドそこに要因を見る

日本年間総発電量9312億キロワットアワー

太陽光  風力

可能量 億 3700 3400億キロワットアワー

‘00 万 32   14

アジェンダなくしてエコなしEU         2450

ドイツ        875

世界    71      億キロワットアワー

 

対策しかと見たら結論を急ごう

炭素税 カーボンにキロ3円 ガソリンではキロ2円 で1兆円

ガソリン税が 現行価格が倍になるリットル100円なら国家予算が倍近くに また10倍の1000円ならGDP並に

日本は5.4兆円の石油電気税があるが EUに較べUSAほどでもないが低い・・・日本57% 英76 独72 仏77 USA32

自動車税3.5兆円も効果あるが 環境負荷比例していなく 産業優先の20年前の大型車減税で普通車が2.5%から20%に増える

 

産廃税 キロ1円なら 4億トンのゴミで4千億円・・・・キロ100円なら40兆円 国税の半分に

 

水はビジネス ボトル水にリットル0.5円の税で 日本の半分の山梨で52万キロリットルから 税収265

欧米の10分の1もボトル水を購買していないのだから 欧米並みになれば400社のメーカーから 2.7千億・・・100円かければ10兆に

 

プルトニウム半減期2.4万年の保管料を計上すべき西欧企業会計では 原発採算不能

核融合資源 Li同位体は米国戦略管理 海水からでは膨大なエネルギー 本気でやっているのは日本のみ

 

その他

百姓に帰れ

 

ISO14001は世界で4万社 日本で1万 格付けなし 環境経済公開義務なく 確認もできないのに これはやりすぎ 何のためかは押して知るべし日本サラリーマン経済

 

悪貨が良貨を駆逐する 消費は生産を駆逐する 石油・機械・工業・都市は人力・農耕・農業・農村を駆逐する

 

世界の輸出200億ドル 内日本7%・・・’90輸入/出 3140兆円 70.7億トン ・・年間一人5トンの資材・ゴミ増 114キロ

世界の穀物 19億トン(5.15.9) 貿易量(米3.3%麦16%)は少ない 日本の輸入の10%3兆円は農産物

輸入窒素(食品61万トン肥料80) 輸出6.5 結果窒素が日本に141.5万トン増え ヘドロや赤潮となる

同じように或いは逆に 下水で何でも流すのは資源流失となり また落葉清掃などによって 土地は痩せるのみにも

 

戦争では立ち治れるが 環境は不可逆

個人主義は種の保存本能遺伝を絶つ

 

人間を労働力商品として利用する古来よりのお公家行政である政治経済学でおこなわれる封建制度は 生産性は低く苦しいものではあったが質は綺麗であった

産業革命以降 石炭石油の高い生産性を利用して 金銭を稼ぐ為の商品手段としての利用したことは 汚いお金を産んでいる事に気付かなかった

労働の質を較べると 後者はエネルギー効率生産効率で高いが エントロピー増大のみであって 質において劣る

 

世界人口1800年に10億 190016億 200060億 11億増 2030 90

江戸23千万 反当り収量100から200 水田100万ヘクタール 収穫百万トン

現在1.2億人       510     200         千万トン

 

古来農業 自然生育植物収穫だけでなく 知的+肉体労働による耕作農業  循環生産 再生産可能 持続可能 消費投入エネ以上のエネ生産は生産

近代農業 知的労働+石油エネルギー消費 水耕植物工場 高労働生産性

 

出典思考を導いていただいた資料は

ごみ処理のお金は誰が払うのか 服部美佐子 合同出版 立ち読み

ごみは燃やせ 立石勝規 光文社 エコセン図書

なぜ経済学は自然を無限ととらえたか 中村修 日本経済評論社 エコセン図書

 

ついでですが エコセンのスタッフ竹花由紀子さん発行の 環境漫画誌 それゆけ!果報者 の紹介をします

若者の頑張り 熱意 !! ・・・年寄りはしかと応援せねば

 

まだまだ皆さんのメッセージ ご叱正を頂くために続けたいのですのですが ここで暫く ご叱正ご意見待ちに・・・

 

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