石田梅岩の石門心学 懇願梅岩の再来再考再興

                                  2007.3.15

亀岡ガレリア 梅岩     梅幹

私マイクは 名を幹明(よしあき)と言い ここでは梅岩先生に肖(あやか)ってみたいので 自分を次のように名乗ってみます

マイクこと 梅幹(生家は菓子屋で 屋号梅屋の次男坊 ウメヤの幹(よっ)ちゃんと呼ばれていたことから こう決めました)

マイクこと梅幹

このページでの名乗りに 梅頑 黴岩 煤岩 梅贋 等々も候補に考えたが これがピッタリかと思います

 

ともあれマイクが 石田梅岩を知ったのは 実は・・・・・

マイクが梅岩を知ったのは 参前舎が京都国際会館で開講270年記念シンポをやった時です

それは2000.10.15のことで シンポのメインに カルフォルニヤ大バークレイ校のロバート N ベラーを招いています

世界の第一人者であり 日本より海外で梅岩研究が盛んであって また評価が高いと言うことを知って痛くショックを受けた

 

江戸の参前舎は東京で今も梅岩を顕彰し 本拠地京都で記念シンポを主催したくらいです

また大阪でも頑張っている明誠舎はそれに負けない顕彰活動をしています

本家京都の明倫舎は果たして何をしていると言えようか 大変に気になる

 

書籍で見ることの多い 明治39年生まれ柴田実京大教授の頃と違って 京都では何方が何を活動かと考え込む

我が家の裏に 明倫舎の扁額ある屋敷が残るが 殆んど無人のように静か

かつての明倫舎 その塾の跡地にできた明倫小学校は 京都芸術センターになっているのだが 面影は殆ど残そうとされていない

ここ呉服の町の商人の神様と言っていい梅岩であるのに 農民の神様 二宮尊徳の石像はあるが 明倫小と梅岩の簡単な説明銘板があるだけです

開智小学校跡に建つ学校歴史博物館には明倫舎寺小屋の模型が飾られていて ここには僅か足跡を示そうとしている

マイクは芸センと学歴でボランティアしながら 少しでも梅岩マインドを来場者に知っていただくことをミッションとしています

石田梅岩崇拝

 


梅岩そのものについてここで語る必要はない

HPや書籍で知りうるものですが ただ分かりやすくその重要さを語る為に岩波文庫本を紹介します

京都学園大の研究室へ行って調べさせてもらった時に 堺屋太一の 「日本を創った12人」を見つける

聖徳太子 織田信長 徳川家康からマッカーサー 松下幸之助等の面々の中の一人に挙げられている

儒教 朱子学の中でも 陽明学の実践の倫理を 商人道の中に説き 実施した事の重要さを堺屋は評価する

世界に誇るべき独創的哲学であり 日本人の本能に食い込んでいて恐ろしいばかりと堺屋は取り上げる

 

マイクが梅岩を意識し梅岩を調べたのは 合繊メーカーをリタイアし 得意先のお手伝いをした時である

38年勤めた大阪商人である会社と 名古屋でお手伝いした会社では スケールでは 確かに後者であった

しかし後者は 尾張三河の商人の流れの会社と思ったが 実は余りにも唯のサラリーマン会社であった

 

サラリーマンに何となく疑問を持ったのは マイクが現役時代の若い頃からでした

でもサラリーンしか知らないサラリーマン社会の その会社にて育ってそのままのサリーマンであった

それに疑問を持つなどはもっての外で サラリーマンを通そうとして頑張り 無事にリタイアした

疑問を持ちながらの サラリーマンになりきれない者の惨めさ 何度も味わうがそれに堪えてきた

マイクは耐える事を身に付けた商人の息子であって それがサラリーマンとしての頼りなさにもなりました

それでもそれがマイクのプライドでもありましたが サラリーマンとしては変わり者で終わりました

サラリーマン社会の中で ビジネスと言うものを結局学ばなかったし ビジネスマンになれなかった

ビジネスマンに較べサラリーマンと言うものの醜さも知る由はなかったような唯のサラリーマンであった

ヤクザに生まれ染まったものが そこしか生きてゆけずにヤクザするようなものだった

 

外国企業のビジネスマンとの仕事の付き合いをし 彼らを見るようになって 彼等の真摯さと文化度を知る

サラリーマンと言う日本にしかいない似非お公家特権サラリーマン階級を強く認識するようになった

官僚より利己的で自由で かつ無責任な作法でも 戦後復興という勢いの中の存在できた

マイクのラッキーなサラリーマン時代は 今時の後進新興諸国と同じであったかそれ以下だった

このようなサラリーマンを ビジネスマンと比較するようになったのは50過ぎてからでした

失った商人道を意識する

そのように見るようになったのは三河に勤めるようになって強くなるのです

尾張三河はケチだけではない 自分がよければ全てよしとする

信長の思想そのものである

このカーメーカーがマイクの会社のお得意さんであった時期から それを見ていて馴染めなかった

三河の商人道には馴染めないが 商人道とはそのようなものだけではないと過剰に意識した

その会社のためにと広く深く考え それをアピールすることの大事さを信じてそれを仕事の上でした

 

住まいを大阪から移って 京都に住むようになって 梅岩を知り 近江商人を知った

近江商人を学ぶ為に天秤の里等を巡り歩いて 滋賀県と県人に親しみと敬意を持つようになった

五個荘町金堂にある藤井家を見学し その家訓をも手に入れ大事にしている

京都学園大へ勉強に行ったり 梅岩の生地やお墓をお参りしたりした

また亀岡ガメリアの梅岩の木像の前で瞑想したりもした

商人道の当り前のモラル それが何故失われ 今改めて求められるべき事を考え抜いた

 

それを お手伝いしようとした三河の会社にて説いてきたが 所詮サラリーマン

彼等が唯のサラリーマンでしかないと言うのではない

優秀なサラリーマンであっても ビジネスマンである必要のない日本社会の社員であるからだ

 

コンプライアンスも馴染んでいないその頃から 内部告発の時代になることを説得したりもした

大阪の会社は 古き良き時代の会社で コンプライアンスなど先進的であり制度化していた

休みの日に同志社大で聴講した講演で JR西の井出社長が 企業のコンプライアンスの話をした

そしてその これからは内部告発の時代だと豪語したのをそのまま報告した

この会社のサラリーマンミドルには何とかの耳に念仏でしかなかった

ボトムの声が要らないくらいしっかりトップから管理された日本一立派な会社だったからです

 

無駄な努力と知って 思いを全てパワーポイントにして社長に語って2年で去ることにした

(この井出が 列車事故のJR西の帝王であったとは見破れなく誰もが信じて マイクも信じた

事故責任者としての自覚もなく逃げ隠れする卑怯者と知ってしまった

マイクには大きなショックで 日本人不信論 日本悲観論となる)

(三河の車のリコール問題も 内部告発の可能性のない帝王会社の所為だとマイクには見えて JRとダブル)

京都は近江商人によって成り立つ

京都を活性化した近江商人を挙げれば切りがない

何時も救われたのが京都の経済的歴史といった方がよい

 

日本特有の醜いサラリーマン つまりカルチュアーレス エコノミックアニマル

サラリーマン道の三大仕掛け人 植木等と南春夫とツービート

気楽に行こう お客を利用して儲けよう 赤信号でも皆とバカすれば恥かしくない

このことは 世直しと懺悔 のページに記したように 日本特有のサラリーマンを作り上げた

 

戦後に封建社会を刷新して造られた今の筈だが 封建制度の魅力を捨て切れていない組織が多い

官僚も サラリーマン経営者も 校長制度や自治会制度の中にまでにも お公家願望が残される

官僚の他に サラリーマン道の つまり4千万の似非お公家さんが日本にいる

自分の出世の為に上司に諂い 会社も部下も利用し 民の血税を私物化するように客を利用して稼ぐ

カラオケとゴルフしかカルチュアーとして身に付いていないサラリーマンが出世する

アジアの中の唯のエコノミックな日本人しか見えない

西欧に接近し 日本の魂をも備えた維新の歴史もあったが 戦後の今は遠ざかり 両方を失う

 

かつてのモラルとして商人道は今何処にあるのか カルチュアーエコノミックは生まれるか

それなくして西欧に列強できない 唯のアジアのアニマルに成り下がってしまうのか

近江商人は三方良し つまり売り手によし 買い手によし 世間によし の商売を続ける

商売の為に息子を鍛え 息子がいなければ丁稚に繋ぐ

今のサラリーマン商人はそれを忘れ 部下を自分の為に利用し 会社も自分の為にあるとする

お客も自分の為に存在し利用すればよく それで出世し 出世させる

会社や従業員や世間や株主の為どころか 自分の為の利己的私物化サラリーマンである

商売人までそれを忘れ 子供を安易にサラリーマンにし 店を畳む

 

今様の経済経営倫理の可笑しい根源に 付加価値崇拝があると最近思う

儲ける方法は 一つは回転率を上げること もう一つは単価つまり付加価値をあげること

何れも お客を利用して儲けること お客の為にと言う発想からではない

つまりお客を利用し 特に付加価値を唱え 騙してでも儲けることの美学が根底に出来ている

 

梅岩は お客世間のお陰で儲けや付加価値が生まれたもので それを世間の為に還元する

そして自らを慎ましやかにするべしと説き 世間のお陰と感謝を訴える

このことが日本はサラリーマン社会になってから忘れられている

 

京都商工会議所

京都バカを創る京都検定とジュニア検定

京都から 日本から アジアから アイフル たけうち を絶て

ファイナンスパークは何を目指す 京都にホリエモン 村上をか アイフル たけうち再興か

百人一首観光で儲けるより 京都人自らの為の商人道カルタを仕掛けて欲しい

石田梅岩再来再興を懇願する 梅岩再来再考再興

何よりも梅岩が確実に京都を 日本を救う

 

気になることをキーワード的に羅列して終わりにします

ホームレス

ワーキング ワークレス

ローインカム ハイインカム

老人ニート 若年ニート

生まれ 前世 社会的見掛けステータス 個人的自己満足ステータス

社会的 生産寄与 文化的 寄付贈与援助支援 金銭奉仕 非金銭的支援 活動奉仕

 

繊維や農林水産は無視され消え 自動車一辺倒の経済で日本が成立すると信じられている

人間階級 カースト 格差 差別 人権無視軽視無関心

いいとこの人 普通の人 生まれの損な人

 

尊敬される人 社会的に 個人的に 一部の人に

馬鹿にされる人 嫌われる人 悪い人 運の悪い人 運の悪い時

 

等々切りがない

ボヤキでなく 何をすれば それを見つけるのがこのHPのミッションなのです

ストレス一杯のマイクですが マイクの性格として考え続けるでしょう

ご叱正ご支援お願いします

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2010から 近所の京都学園大 京都町屋キャンパス で 心学修正舎の 心学講座(毎月第3火曜6時半から)が始まりました

 

ホームページ名:石田梅岩の教えを京都で学ぼう! 心学修正舎 URL:http://shuseisha.info/

東京在住の三愚さんが研究資料を詳しく解説されたり 梅岩や堵庵の墓参をしたりしていますが 何時か世直しの切っ掛けになる行動がこの顕彰会から動き出すことを期待して欠かさず参加しています

 

梅岩は リーマンショック以降 欧米経済界で話題になっていると言う

中国では梅岩ではなく 二宮尊徳が 経済成長する中国の指針を考えるために北京大学で研究されているとか

 

偏屈に近かったとも言う真面目な梅岩が もう少し面白い人物であれば小説化され 知名度が上がるのですが・・・

結構酒や女のこともあったようですが そのような資料を集めるのはどうしたらいいものでしょうか

 

語り師 花邑てん による心学道話として 亀岡のイベントで 梅岩を語ったとも聞いた

http://www.kamiyasohei.jp/morning.php?itemid=138

 

第301回(京都)市民寄席で 林家染弥が落語演題「天災」の中で 梅岩を語り その解説には次のようにあった

この噺のテーマになっている「心学」と言うのは一七世紀後期に石田梅岩という学者が創り上げた町人のための生活哲学です

ご当地・京の車屋町御池上がる東側にあった梅岩の自宅で講義を始め 希望者は誰でも自由に 無料で聴講できるというシステムでした

梅岩の教えは 後に近江商人たちの家訓に用いられ ただただ儲けたらいいのではなく 社会に還元するための商売の道を教えています

現代の企業にも学んで欲しい学問ですね

とありました

何事も天がしたと諦めることを勧める かなり儒教を面白く揶揄した内容ですが まあいいでしょう

 

 

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